発想を根本的に変える事によって、物事の新しい局面を切り開くこと。発想の逆転。成歩堂龍一がよくやっている。
それまで広く信じられていた天動説を否定し、新たに地動説を提唱したニコラウス・コペルニクスに由来する。この転回は革命的な出来事であり、その後の自然科学に新たな理解と発展をもたらした。元々は18世紀ドイツの哲学者カントが、自身の認識論についても同様に従来の哲学の概念を逆転させた発想であるとして、これになぞらえて表した言葉である。
従来の哲学では、我々の認識は対象に依存しているとされていた。これに対しカントの認識論では、対象が我々の認識に依存しているのだと立場を逆転させた。カントは、我々の認識は外界(物自体)の本質ではなく、我々の認知能力を介して構築されると主張した。結果的に我々が認識している世界のことを “現象界” と呼ぶ。
この転回によって、人間の真理は人間の現象界に限られる。こうして、神を含むその他の真理を分離し、人間を主体とした思想の端緒となった。