匿名ひとことメッセージ機能を実装した件と、異地球言語フォントに関するいろいろ。
異地球です。今日はいろんなことがあった。先日日記に書いたように、ここ数日でこのサイトは目覚ましく進化している。今日も今日とて、手を加えることにした。匿名ひとことメッセージ機能の追加である。
これは、古き良きweb拍手という文化を参照している。最近のインターネットのコミュニケーションは圧倒的にSNSに比重があり、匿名性の高いコミュニケーションは薄れつつある。むしろ、忌み嫌われ始めてすらいる。ネットは実名制にすべきだという議論まである。が、僕は名もなきメッセージの文化が好きだ。特にシャイな自分なんかは、相手に何かを伝えたくても名乗って伝える勇気が出ないことがある。伝え方が難しいこともあるだろう。リプライでメッセージを送ろうとしたとき「最初の挨拶は？ 相手の返信を見越すと？」と、ややこしく考えてしまうのは僕だけじゃないと思う。というか、自分が何者か明示して伝える必要性があるのか、とも思うし。その場合、そもそも伝える手段がなくなってしまうことも多い。
そこでこの度設置したのが “匿名でひとことメッセージを送る” フォームだ。実に簡素な仕組みで、一行の入力欄と送信ボタンだけがある。送信ボタンを押した瞬間に、僕にメールが届く。名前もメールアドレスも必要ない。ややこしいことは抜きに、書き逃げることができるスタイル。性善説に基づいた、一方的なメールフォームだ。荒らさないでください。
自分は常々、何かに触発されて行動を起こすことを “エネルギー” や “熱” だと考えている。こういったエネルギーを発生させる大元となる作品は、いわば永久機関である。人は作品という永久機関を通じて内的に生じたエネルギーを外部へ発散する。誰かにおすすめするとか、自分も何かを作ってみるとか。そしてそのエネルギーが作者に向いたときにコミュニケーションが発生し、作者はエネルギーを受け取って、自分自身のエネルギーとして充電する。その最もシンプルな仕組みの一つが “匿名ひとことメッセージ機能” である。あなたのエネルギーを私に分けて貰うための仕組みでもあるわけ。その間口を拡げたかった。やり場の無いエネルギーは冷めてしまって勿体ないからね。
とはいえ、アクセスが数件レベルのサイトなので、設置したは良いものの、実際にメッセージが届くことはそうそう無いだろうなと思っていた。が……なんと！ 設置した数分後に早速メールが届いた！！ これはびっくり！！！ 一体何事かと思ってTwitter（新: X）を開いてみたらまたびっくり。フロップデザインさんが、先日作った異地球言語フォントについてツイート（新: ポスト）してくれていたのである！！！！
今見たら1,400件ほどリツイート（新: リポスト）されていた。こんなん、当たり前に人生で初めてです。というわけで、そこからの流入で唐突にアクセスが激増し、嬉しいことにすでに数件、フォントに関して嬉しいメッセージを頂いています。本当にありがとうございます。全ての出会いに感謝。
先のweb拍手の慣例に習って、ここはひとつコメント返信的なことをしてみたいところなのですが、いかがでしょうか。メッセージを全文掲載することは今後も含め基本ありませんが、なんとなく、これ書いたの私かも～、的なテンションで読んで貰えたら嬉しいです。
- 「素敵/魅力的/面白いフォント」
- ありがとうございます！ 昔からこういうカクッとした変な文字を落書きするのが好きでして。なんとなくずっと、フォント化してみたかったんです。気に入って頂けて嬉しい限りです。
- 「ダウンロードしました」
- ありがとうございます！ 使い所が不明なフォントですが、それっぽいニュアンスを出したい時に使ってあげてください。使った際には是非、またひとことメッセージやらXやらで教えてください。見てみたいので！
- 「文字列というビジュアル的概念が好き」
- めちゃくちゃわかります！ 文字って、そもそもがかっこいいですよね。可愛くもなれるし。無限の可能性があると思います。このフォントはみんなに読まれることを放棄していますが、かといって、ちゃんと文字です。読めなくはない。そういうところにロマンを感じて頂けたのなら何よりです。
こうやって返信してみると、なんというか「メッセージ」というより「お便り」と言いたい気持ちになるな。異地球では、皆さんからのお便りを募集しています。応募は下のフォームから。本当に気軽に送ってください。回数の制限も文字数の制限も無いです。常識の範囲内で。一文字でも良いです。今後もこういった形で取り上げるかどうかはわかりませんが、少なくとも全てに目を通しますので、よろしくお願いいたします。
追伸 実はもういくつか、作ってみたいフォントのアイデアがあるので、期待せずに待っていてくださいね。