水を飲む。赦される。

　最近、よく水を飲んでいる。僕はこの時間に日記を書いていることからもお察しの通り生活習慣・食習慣が壊滅的であり、非常に不摂生な毎日を送っている。その中でちょっとだけ免罪符っぽいのが、飲料を主にミネラルウォーターに変えたことである。以前はそれこそ砂糖を飲んでいるのと大差ないようなエナジードリンクを常飲していたのだが、基本的にこれをやめた。その代わりにAmazonで水を箱買いし、少しでも喉が乾いたな～とか、最悪の場合暇だな～と思ったくらいで、一旦開栓する。

　水を飲むと、脳内でこういうイメージが湧く。自分の偏った食生活によって不純物に塗れた体内の細胞が洗浄され、或いは真水をもって新たに作られた細胞に取って代わり、少しだけ体が綺麗になる。内蔵というフィルターに溜まったほこりが、水によってすすがれる。エナジードリンク漬けだった血液は、多分ちょっと甘い味がした。水を飲むことでこれが正常化され、ちゃんと鉄の味になる。もちろん実際そんなことは無いだろうけれども、そんな気がして、なんだか水を飲むことは気持ちいい。

　基本ベースが終わっているので、まともな飲食にありついた際には、赦しを得たような感覚になる。水もそうだが、朝食に関してもよく思う。朝、それなりにしっかりした温かいものを食べると、赦されたような気分になる。ああ、ちゃんとしたものが血肉になるんだ、という。甘ったるい血肉を置き換えて、少しだけ体が正常になる。人間として、ちゃんとなる。