街の写真をN重翻訳してチープな雰囲気を楽しむ「N重翻訳街」

 まずは街などの写真を撮影。Google翻訳のカメラを複数回かける事によって、チープで違和感のある翻訳になるまで繰り返す。最終的に出力されたものをあえてそのまま完成とするか、翻訳を踏まえてしっかり合成するかは悩みどころ。前者はより手抜きっぽくてチープであり、後者はチープな言葉が現実に溶け込んでいるような違和感を演出できるので、どちらにも面白さはある。このアイデアはすぐに実践可能だと思うので、そのうち試してみたい。


 思いついたのは、この写真を撮ったとき。これは北米版「KEY THE METAL IDOL」の背面をGoogle翻訳で一度訳しただけだが、この妙なチープ感が良いなと思った。もっと何重も翻訳すれば、もっと安っぽくできそう、というのが発端。

 懸念点として、最近は翻訳の精度が向上している、ということがある。一昔前なら二重翻訳でもそれなりにぐちゃぐちゃにできたが、今はなかなかキレイな翻訳になってしまう(キィの翻訳も、日本語としては全く違和感がない)。対策として、翻訳の試行数を増やす(だからN重)、できるだけマイナーな言語に翻訳する、ということが挙げられる。


 また、翻訳元ができるだけまともな言葉であることも望ましい。

タコは人間の食べ物ではありません!!

 前に一度シメジシミュレーションのとあるコマで二重翻訳をしてみたのだが、そもそも元のセリフがシュールである故に、あまり翻訳ならではのシュール感が出なかった(元セリフ: 「タコに人権をー!」「(看板)たこは人間のたべものじゃない!」「タコと人間は友達です!」)。でも、変なところで改行されちゃうあたりは良いと思う。


 自分は怪しい中国製品みたいな文体が好きで、近年の翻訳精度の目覚ましい向上には嘆かわしい気持ちになっている。当然それは便利で自分もその恩恵に与っているわけだが、一方で昔の頼りない翻訳の愛おしさも捨てがたい。ニュアンスなぞ知るか。ただ単語を逐次、杓子定規に翻訳し、怪文書が出来上がるあの感じ。逆に需要があるのではないかと思うのだが、誰か昔のしょぼ目な機械翻訳サイトを作ってくれないだろうか。

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